YORIMICHI -山椒×奈良- 完成!山椒をご提供いただいた萩本農園さまの想い

こんにちは、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)スタッフです。

JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)は、代表 島袋尚美の「環境に優しい国産のクラフトビールを作りたい!」という想いに共感したスタッフで運営している、クラフトビールのメーカーです。

現在は主に、規格外野菜を使用したアップサイクルなクラフトビールシリーズ「YORIMICHI」を製造しています。

そして2025年12月中旬、シリーズ第3弾となる《YORIMICHI -山椒×奈良-》を発売予定です!

今回は、この新作ビールに使用した“生山椒”をご提供いただいた、萩本農園 5代目・萩本賢一さんにインタビューを行いました。その内容をお届けします。

とにかく安全性と味を大事に

ー萩本さんが果物を育てる際に大事にしていることを教えてください。

とにかく、見た目より安全性と味にこだわっています。

私たちが育てる果物や野菜は、一般的な市場に並ぶものと比べると、見た目が少し不揃いだったり、きれいとは言えないこともあります。

これは減農薬にこだわっているからです。農薬が本当に必要なタイミングだけを見極め、お客様に安心して食べてもらえる果物づくりを心がけています。

また、美味しさを追求するうえで、収穫時期はとても大事にしています。

完熟の瞬間に収穫した果物や野菜は、驚くほど甘くて美味しいんです。

しかし一般的な流通では、お客様の元に届くまで時間がかかるため、多くの生産者さんは傷みを避けるために早めに収穫せざるを得ません。これでは、本来の味を届けられません。

そこで私たちは、収穫・選果・梱包・販売まですべて自分たちで行っています。そのため、完熟になった瞬間に収穫し、翌日にスーパーに届けるということも可能です。

さらに、販売先も自分たちで開拓しているので、「奈良県産の果物」と一緒くたにされることなく、「萩本農園の果物」として販売できます。そのおかげで、一般的な傾向に縛られることなく、自分たちの信念にのっとった果物を生産・販売できています。

▼萩本農園さまのホームページ
https://hagimotofarm.base.shop/

農業に魅せられて

ーどうしてそこまで手間暇を惜しまずに作り続けられているのでしょうか?

実は私は、もともと農業にあまり興味がなく、萩本農園を継ぐつもりもありませんでした。高校卒業後は、自分の好きな分野の専門学校に進学し、その道の仕事をしていたんです。

しかし、父が農業に注いでいた強いこだわりを知り、さらに萩本農園の柿を購入されたお客様から「こんなおいしい柿は初めてです」というお手紙をいただいたのを見て、「これは絶やしてはいけない」と感じました。

その思いがきっかけとなり、私は農業の道へ進みました。

今では、父が大切にしてきた “安全で美味しい果物を届ける” という想いを受け継ぎ、日々その実現のために果物を育てています。

「美味しいものを届ける」楽しさを全国に

ー最後に、萩本さんが今後挑戦したいことはありますか?

理想は、全国どこのスーパーでも、果物本来の味が当たり前に味わえる状態を作ることです。

果物や野菜は、本当に“収穫のタイミング”が命です。

以前スーパーで買ったイチジクが全然甘くなくて驚いた一方、趣味で育てているイチジクは驚くほど甘かったという経験をしたことがあります。

この違いに気づいたとき、「この現象はスーパーに並ぶ多くの果物でも起きているのでは?」と思いました。多くの人が、本来の味を知らないまま食べている。それを変えたいんです。

私たちの強みは、完熟で収穫し、そのまますぐに販売できること。

この取り組みを、今販売している柿や梅、山椒だけでなく、もっとたくさんの果物にも広げていきたいと考えています。いろいろな果物の“完熟の美味しさ”を、もっと多くの人に届けられたら嬉しいです。

さらに、農園で収穫した実をその場で食べてもらうような取り組みにも挑戦したいと思っています。やっぱり、熟した実を採ってすぐ食べるのが一番おいしいですから。

とにかく、“果物本来の美味しさ”を届けたいですね。

▼萩本農園さまのインスタグラムはこちら!
https://www.instagram.com/hagimoto_farm/

萩本農園さまの朝倉山椒を使用した《YORIMICHI -山椒×奈良-》

YORIMICHI -山椒×奈良-

ABV :5% ※ABV:アルコール

Style:ホワイトエール

奈良県五條市西吉野の「萩本農園さま」の朝倉山椒を生のまま使用しています。

萩本農園さまの「朝倉山椒」は、香りが最も強くなる「完熟してから収穫」にこだわっているため、柑橘類特有の爽やかな香りが強く香るという特徴があります。

ただし山椒は、完熟しすぎると中の種が固くなり、食感を損ねてしまいます。いわば“足の早い”食材です。

そのため、完熟しつつも種がまだ柔らかい、わずかなタイミングを狙って収穫する必要があります。この時期は一年のうち7〜10日ほどしかなく、収穫作業は時間との勝負です。

今回は、収穫時期がわずかに遅れ、香りは良いものの種が固くなってしまった山椒をご提供いただきました。

おわりに

取材にご協力いただきました萩本農園さま、本当にありがとうございました。

お話を伺い、私たちもアップサイクルを通してその想いを共に届けていきたいと、強く感じました。

《YORIMICHI -山椒×奈良-》は、イベントでの販売だけでなく、缶としても販売を予定しています。

より多くの方に楽しんでいただけるよう、今後もさまざまな情報を発信していきます。

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【JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)】

『たのしいはツクレル』をテーマに、島袋尚美をはじめとするビール好きが立ち上げたクラフトビール事業。フードロスの観点から規格外野菜を活用し、SDGsに特化したアップサイクルなクラフトビールづくりを行っています。

▶Instagram:https://www.instagram.com/jungle_brewery/?hl=ja
▶X:https://x.com/staff64189174

【島袋尚美(株式会社ゆいまーる 代表取締役社長)】

『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。JUNGLE BREWERY(クラフトビール事業)、甘酒・雑貨かふぇ こめどりーみんぐ(飲食店)、Itoop(ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、Carellia(キャリア支援)など複数の事業を展開。ママ社長として、2児の子育てにも事業にも奔走中。

▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/
▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo