クラフトビールのスタイルとは?初心者でも分かるように解説!

クラフトビールのスタイルとは?初心者でも分かるように解説!

こんにちは、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)スタッフです。

クラフトビールを選ぶとき、「スタイル」という言葉を耳にしたことはありませんか?

ビールの「スタイル」は、ビールの味わいや香り、製造方法、そして歴史的背景を理解する上でとても大切な要素なんです。

今では150以上もあると言われているクラフトビールのスタイルについて、代表的なものを紹介しながら、わかりやすく説明していきます!

クラフトビールのスタイルとは?

ビールのスタイルは、その風味や香り、製造方法、そして歴史的背景に基づいて分類されます。

主に「ラガー」と「エール」の2つに大別され、さらにそれぞれの中で細かいスタイルに分かれています。

1. ラガーとエールの違い

まず、ビールは大きく分けて「ラガー」と「エール」の2つの発酵方法によって分類されます。この2つの違いを知ると、ビール選びがぐっと楽しくなります!

ラガーは、低温(7~13℃)でゆっくりと発酵させるビールです。発酵に使う酵母は、タンクの底に沈んで発酵する「下面発酵酵母」で、これがすっきりとしたクリアな味わいを生み出します。ラガーは一般的に、爽やかで軽やかな飲み口が特徴で、日本でよく見かけるビールの多くがこのラガースタイルに属します。代表的なラガースタイルには、「ピルスナー」や「ヘレス」があります。

一方、エールは、高温(15~24℃)で短期間に発酵させるビールです。こちらは「上面発酵酵母」を使用し、酵母が発酵中にビールの表面に浮かび上がることから「上面発酵」と呼ばれます。この発酵方法によって、フルーティーで豊かな香りが特徴のビールが生まれます。エールは、濃厚な風味やアロマを楽しみたい方にぴったりです。代表的なエールスタイルには、「ペールエール」や「スタウト」があります。

2. スタイルの多様性

さて、ラガーとエールがビールの基本的な分類ですが、その中でもさらに細かく分類される「スタイル」が存在します。例えば、ラガーの中には、「ピルスナー」や「ドッペルボック」などのスタイルがあり、エールの中には、「IPA(インディア・ペールエール)」や「ベルジャンホワイト」などがあります。

この「スタイル」というのは、ビールの味わいや香り、色合い、アルコール度数などに影響を与える要素で、それぞれのスタイルが持つ特徴が、ビールを選ぶ際の楽しみのひとつになっています。たとえば、IPAはホップの苦味と香りが強く、スタウトはチョコレートやコーヒーのようなロースト感が特徴です。

ビールのスタイルを知ることで、自分の好みに合ったビールを選ぶことができるようになります。また、新しいスタイルを試すことで、クラフトビールの奥深さをさらに感じることができるでしょう。

(参考:https://craftbeerhunt.net/styles

https://beergirl.net/beer-beginner-guide-04_c

https://yonasato.com/column/guide/detail/craft_beer/beerstyle

クラフトビールの主要スタイル4選|ラガー編

ここでは、クラフトビールの中でも「ラガー」に焦点を当てて、代表的な7つのスタイルをご紹介します。

それぞれのスタイルには独自の特徴があり、飲むシーンや食事とのペアリングによって楽しみ方が広がります。

では、さっそく見ていきましょう!

1. ボヘミアン・ピルスナー

「ボヘミアン・ピルスナー」は、チェコのピルゼン地方で生まれたスタイルで、世界中で愛されるラガービールの代表格です。透明感のある黄金色と、しっかりとした苦味が特徴で、ホップの芳醇な香りが楽しめます。日本のビールの多くもこのスタイルに近く、ビール初心者から上級者まで幅広く愛されています。特に、キリッと冷やして飲むと、その爽快感が際立ちます。

2. ジャーマン・ピルスナー

ドイツ生まれの「ジャーマン・ピルスナー」は、ボヘミアン・ピルスナーに影響を受けて作られたスタイルです。色合いは淡く、シャープでクリーンな味わいが特徴です。ホップの苦味が強調されており、ドライな後味が心地よいのが魅力です。料理と一緒に楽しむ際には、脂っこい料理や塩味の強い料理と相性が良いとされています。

3. シュバルツ

「シュバルツ」は、ドイツ語で「黒」を意味し、その名の通り深い黒色が特徴のラガービールです。見た目の濃さから想像するよりも、味わいは意外に軽やかで、ほのかな甘味とローストされた麦の香ばしさが感じられます。焦げたような苦味がほとんどないため、黒ビールが苦手な方にも飲みやすいスタイルです。冬の寒い季節にぴったりのビールです。

4. ドルトムンダー

「ドルトムンダー」は、ドイツのドルトムント地方で生まれたビアスタイルで、かつて炭鉱労働者たちに愛されていたビールです。黄金色の美しい色合いと、モルトの甘みとホップの苦味がバランスよく調和した味わいが特徴です。他のラガースタイルと比べると、ややアルコール度数が高く、しっかりとした飲みごたえがあります。休日のリラックスタイムにぴったりのビールです。

5. アメリカンラガー

「アメリカンラガー」は、軽やかで飲みやすいスタイルで、特に暑い夏の日におすすめのビールです。淡い色合いと、ほのかなホップの香りが特徴で、アルコール度数が低めであるため、ゴクゴク飲めるのが魅力です。バーベキューや軽食との相性も抜群で、アメリカでは大衆的なビールとして広く親しまれています。

6. ウィンナーラガー

「ウィンナーラガー」は、オーストリアのウィーン発祥のビールで、琥珀色が美しいのが特徴です。カラメルモルトを使用しており、ほんのり甘く、香ばしい風味が楽しめます。味わいは軽めで、炭酸が強く、さっぱりとした後味が特徴です。秋の味覚やグリル料理と一緒に楽しむと、ウィンナーラガーの魅力がさらに引き立ちます。

7. ドッペルボック

最後にご紹介する「ドッペルボック」は、ドイツの伝統的なラガースタイルで、濃厚でリッチな味わいが特徴です。「ドッペル」はドイツ語で「ダブル」を意味し、通常のボックビールよりもさらに強いボディと高いアルコール度数を持っています。チョコレートやドライフルーツのような甘味が感じられ、特に冬の寒い季節に楽しみたいビールです。

(参考:https://craftbeerhunt.net/styles

https://beergirl.net/beer-beginner-guide-04_c

https://yonasato.com/column/guide/detail/craft_beer/beerstyle

クラフトビールの主要スタイル13選|エール編

クラフトビールの中でも「エール」に注目して、代表的な12のスタイルをご紹介します。エールは、温度の高い環境で発酵させるため、豊かな香りや風味が特徴で、個性豊かなビールが揃っています。それでは、さっそくエールの世界に飛び込んでみましょう!

1. ペールエール

「ペールエール」は、イギリス発祥のビールで、モルトのコクとホップの爽やかな苦味が特徴です。色は淡い琥珀色で、フルーティーなアロマが感じられるのが魅力です。クラフトビール初心者にもおすすめで、特に「アメリカンペールエール」は柑橘系のフレーバーが強く、爽やかな飲み口が楽しめます。

2. IPA(インディア・ペールエール)

「IPA(インディア・ペールエール)」は、ペールエールをベースにしてホップを大量に使用したビールで、苦味が強く、ホップのアロマが豊かに感じられます。18世紀にイギリスからインドへの輸送時にビールを腐敗させないためにホップを多めに使用したことが起源と言われています。現在では、クラフトビールファンの間で非常に人気のあるスタイルです。

3. スタウト

「スタウト」は、深い黒色が特徴のビールで、ローストした大麦を使用しているため、コーヒーやチョコレートのような風味が感じられます。アイルランド発祥で、特に有名なものとしてギネスが挙げられます。リッチで濃厚な味わいが特徴で、寒い季節にぴったりのビールです。

4. 修道院ビール

「修道院ビール(アビイエール)」は、ベルギーの修道院で醸造された伝統的なビールです。濃い色合いとフルボディの味わいが特徴で、甘味とスパイスが調和した複雑な風味を楽しめます。しっかりとしたアルコール感があり、ゆっくりと味わうのに適したビールです。

5. ホワイトエール

「ホワイトエール」は、ベルギー発祥の小麦を使ったビールで、淡い色と濁りが特徴です。柑橘系の爽やかな香りと、スパイス(主にコリアンダーやオレンジピール)が効いたフレッシュな味わいが楽しめます。夏にぴったりの軽やかなビールで、暑い日に飲みたくなるスタイルです。

6. バーレイワイン

「バーレイワイン」は、ワインのように高いアルコール度数(8〜12%)を持つ濃厚なビールです。色は濃い琥珀色から深い赤褐色で、甘味とアルコール感が強く、フルボディの味わいが特徴です。デザートのようにゆっくりと楽しむのに適したビールで、特に冬の夜にぴったりです。

7. ヴァイツェン

「ヴァイツェン」は、ドイツ発祥の小麦を使ったビールで、フルーティーでバナナやクローブのような香りが特徴です。苦味が少なく、クリーミーな口当たりで、初心者にも飲みやすいスタイルです。白く濁った見た目が美しく、ドイツのビアガーデンで定番のビールです。

8. ポーター

「ポーター」は、スタウトの元祖とも言えるイギリス発祥のビールで、深い色とローストした麦芽の香りが特徴です。スタウトに比べて軽めのボディで、ほのかな甘味と苦味のバランスが取れた味わいが魅力です。寒い季節にぴったりのビールで、暖かい料理との相性も抜群です。

9. フランダース・エール

「フランダース・エール」は、ベルギーのフランダース地方で生まれたビールで、酸味が特徴のエールです。長期間木樽で熟成されるため、複雑でフルーティーな酸味が生まれます。酸味が強く、サワービール好きにはたまらないスタイルです】。

10. ヘーフェヴァイツェン

「ヘーフェヴァイツェン」は、ヴァイツェンの一種で、酵母がフィルターを通さないため、濁りが強いのが特徴です。フルーティーで豊かな香りが魅力で、苦味がほとんどなく、クリーミーな口当たりが楽しめます。バナナやクローブのようなフレーバーが特徴的で、朝食や軽い食事と相性が良いビールです。

11. スコッチエール

「スコッチエール」は、スコットランド発祥のビールで、モルトの甘味とコクが特徴です。色は濃い赤褐色から黒に近く、アルコール度数が高めで、リッチな味わいが楽しめます。甘味が強く、ドライフルーツやキャラメルのような風味が感じられるため、デザート感覚で楽しむのもおすすめです。

12. トラピストビール

「トラピストビール」は、トラピスト修道会によって醸造されるビールで、ベルギーを中心に限られた修道院でのみ生産されています。複雑な風味としっかりとしたボディが特徴で、フルーティーさやスパイシーさが楽しめます。特にトラピストエールは、ビールファンの間で非常に人気が高く、深い味わいが長く余韻として残ります。

13. セゾン 

「セゾン」は、ベルギー発祥のエールビールで、もともとは農作業中に飲まれるために作られた夏用ビールです。爽やかな酸味とスパイシーさが特徴で、フルーティーなアロマも楽しめます。アルコール度数は比較的低めで、非常に飲みやすいビールです。暑い夏の日やアウトドアでのひとときにぴったりのビールです。

(参考:https://craftbeerhunt.net/styles

https://beergirl.net/beer-beginner-guide-04_c

https://yonasato.com/column/guide/detail/craft_beer/beerstyle

おわりに

今回は、ビールのスタイルについて解説しながら、ラガーの代表的な7つのスタイルと、エールの代表的な13スタイルをご紹介しました。

それぞれのビールには独自の歴史や特徴があるので、色々なエールを試して自分のお気に入りのスタイルを見つけてみてください!

「たのしいはツクレル」をテーマに、島袋尚美をはじめとするビール好きが立ち上げたクラフトビール事業。

フードロスの観点から規格外野菜を活用し、SDGsに特化したアップサイクルなクラフトビールづくりを行っています。

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