ジャングルブルワリー代表 島袋尚美がクラフトビール事業を立ち上げ、『YORIMICHI』をつくるまで

こんにちは、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)スタッフです。

JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)は、代表 島袋尚美の「環境に優しい国産のクラフトビールを作りたい!」という想いに共感したスタッフで運営している、クラフトビールのメーカーです。

今回は、代表の島袋がクラフトビール事業を立ち上げてから、YORIMICHIシリーズをつくるまでの背景についてご紹介します。

楽しく日本産のビールを作る!ジャングルブルワリーの誕生

今でこそビールの味わい深さに魅了されている代表の島袋ですが、もともとはビールが苦手でした。

しかし、夫をきっかけにクラフトビールと出会い、その美味しさに感動して好きになっていきました。同時に、輸入ビールが多く、クラフトビールの輸送にかかるコストや環境問題に対して疑問を感じていました。

そんな中、クラフトビール好きの仲間に声をかけて立ち上げたのが、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)です。

最初は「楽しくクラフトビールを作る」ことを大事にしながらも、地産地消を促し、「日本中の素敵な農作物をより多くの方に届けられる」ようにとクラフトビール作りを行っていました。

その中で様々な出会いを経て、2025年5月に発売した規格外野菜を使用したクラフトビールシリーズ「YORIMICHI」に辿り着きました。

まずは、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)がYORIMICHIシリーズを作るきっかけとなったビールを2種類紹介します。

SDGsなクラフトビールづくりの先駆け|FULL MOON RABBIT(フルムーンラビット)

これまでジャングルブルワリーでは、「楽しく日本産のクラフトビールを作る!」ことに重きを置いていました。

そこから、日本の生産者さんに貢献するSDGsなクラフトビールづくりに方向転換するきっかけになったのが、『FULL MOON RABBIT(フルムーンラビット)』です。

きっかけは、2021年にオンラインイベントを共催したホテルにご紹介いただいた、北海道のとある農家さんとの出会いです。

話を伺ってみると、新型コロナウイルスの影響による飲食店休業や、野菜農家の販路の減少により、大量の小豆が余って困っているとのこと。少しでも力になれたらという想いから、廃棄予定の小豆を購入し、ビールの副原料として使用することを決めました。

試行錯誤を重ねていく中で、小豆そのものを投入するのではなく、煮出した際に発生する煮汁を用いる手法で造りあげ、ついに完成しました。

このビールは、リッチで芳醇な味わいの”小豆アンバーエール”として、「ジャパン・グレートビア・アワーズ2021」にて金賞を受賞し、ビールファンの間で話題となり即完売しました。また、廃棄野菜を活用したエシカル・サスティナブルなクラフトビールとして、雑誌『anan』や『食楽』などにも取り上げていただきました。

FULL MOON RABBIT(フルムーンラビット)について詳しくご紹介している記事はこちら!
アップサイクルなビール作り!JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)に新たな歴史を刻んだFULL MOON RABBIT(フルムーンラビット)

生産者の想いを伝えたいと改めて感じた|BEAROOD ORANGE(ベアッドオレンジ)

2024年、第10弾として製作したのがブラッドオレンジを使った『BEAROOD ORANGE(ベアッドオレンジ)』です。

このクラフトビールは、ただ規格外野菜を活用するだけでなく、生産者さんの想いも一緒に発信していきたいと考える菊花になったビールです。この想いは、「YORIMIHCHI」シリーズにも受け継がれています。

ブラッドオレンジをご提供いただいた「山内柑橘農園」さんは、100年の歴史をもつ柑橘農園です。しかし、農家の後継者不足という問題にぶつかり、幕を閉じようとしていました。

そんな中、生産者である祖父母を助けたいという想いで大学生のお孫さんがオンライン販売やクラウドファウンディングをされていました。

ただ問題視するだけでなく自分事として行動しているその姿に感銘を受け、規格外という理由で販売できないブラッドオレンジを購入し、クラフトビールとして販売することになりました。

そしてビール完成後、クラフトビールを飲みながらSDGsについて学べるイベントを3回開催。イベントには生産者のお孫さんにもご来場いただきました。

合計200名を優に超える来場者に飲んでいただき、ビールが苦手な方にも「美味しい」と言っていただくほど好評でした。

また、イベントには来場者の他に13社17名のメディアの方にもお越しいただき、「なぜクラフトビールでSDGsに貢献できるのか」「国産のクラフトビールをつくる意義」などJUNGLE BREWERYの想いについてもお話しさせていただきました。

BEAROOD ORANGE(ベアッドオレンジ)について詳しくご紹介している記事はこちら!
SDGsに貢献!規格外野菜を使ったクラフトビール「BEAROOD ORANGE(ベアッドオレンジ)」に込められた想い

いちご×香川コラボで甘酸っぱいサワーエール!YORIMICHIシリーズ第1弾

YORIMICHIシリーズ第一弾「YORIMICHI -いちご×香川-」

これまで「たのしいはツクレル」をモットーに、地域の食材を生かしたクラフトビールづくりを続けてきました。

その中で、北海道の小豆農家さんや、ブラッドオレンジを作っている「山内柑橘農園」さんなど、様々な想いを持った生産者さんに出会い、ジャングルブルワリーのクラフトビールも変化してきました。

そして、本来廃棄されてしまう規格外野菜をビールづくりによって“食材の命をつなぐ手段”になれたら、そんな想いから誕生したのが「YORIMICHI」シリーズです。

その第一弾「YORIMICHI - いちご×香川 -」は、規格外のいちごをたくさん使用したサワーエールに仕上げました。

また、今回は缶での販売も実施しました。ラベルは「ちょっと立ち止まって、寄り道を楽しむ“心のゆとり”」を表現するために、マットなデザインに仕上げています。

ご協力いただいた「いちごスタジオ」さんについて

今回ご提供いただいたのは香川県三木町の農業法人「いちごスタジオ」さんより、オリジナル品種のいちご「さぬきひめ」です。

いちごスタジオさんは、働く人がやりがいを持ち、笑顔でいられる環境づくりを大切にされております。「ハッピーな人たちが育てたイチゴが、食べる人にもハッピーを届ける」という想いから、品質の高いいちごを栽培しています。

スタッフ一同この想いに共感し、今回のコラボレーションが実現しました。ビールの製作についてもスタッフを中心に楽しみながら、想いを込めて手作業で行いました。

さらには開栓イベントも実施し、想像をはるかに上回る90名以上の方にご来場いただきました。スタッフが考案したペアリングおつまみも大好評で、スタッフ一同感謝の気持ちでいっぱいです。

イベント当日はメディアの方にもご来場いただき、代表 島袋尚美が取材をしていただきました。ビールづくりをはじめとした自身の取り組みを通して、より日本を元気にしたいという想いを伝えました。

イベントの詳しい様子はこちら!
新作クラフトビール「YORIMICHI – いちご×香川 -」の開栓イベントを開催!

おわりに

JUNGLE BREWERYが始まって約5年間、多くのビールを楽しく作ってきました。

いちごビールの完成は先月でしたが、もうすでに次のビール製作に向けて動き出しており、島袋もスタッフも非常にワクワクしております。

今後も想いを大切にしつつ、クラフトビールで「楽しく社会課題に貢献」しながら日本を盛り上げていきます。

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【JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)】

『たのしいはツクレル』をテーマに、島袋尚美をはじめとするビール好きが立ち上げたクラフトビール事業。フードロスの観点から規格外野菜を活用し、SDGsに特化したアップサイクルなクラフトビールづくりを行っています。
▶Instagram:https://www.instagram.com/jungle_brewery/?hl=ja
▶X:https://x.com/staff64189174

【島袋尚美(株式会社ゆいまーる 代表取締役社長)】

『若者のエンパワーメントを通じて、日本を元気に』を理念に、2016年に株式会社ゆいまーるを設立。JUNGLE BREWERY(クラフトビール事業)、Itoop(ITエンジニアキャリア支援/ITコンサルティング)、Carellia(キャリア支援)など複数の事業を展開。ママ社長として、2児の子育てにも事業にも奔走中。
▶HP:http://yuima-ru-tokyo.com/
▶広報部note:https://note.com/yuimaru_tokyo