IPAってどんなビール?種類や楽しみ方をご紹介!
こんにちは、JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)スタッフです。
JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)は、代表 島袋尚美の「環境に優しい国産のクラフトビールを作りたい!」という想いに共感したスタッフで運営している、クラフトビールのメーカーです。
今回は、クラフトビールの中でも特に人気が高いスタイルであるIPA(India Pale Ale)についてご紹介します!
IPAの特徴や種類、選び方、そして楽しみ方について書いていますので、ぜひご参考にしながらIPAをお楽しみください!
IPAってどんなビール?
IPAの名前は「India Pale Ale」に由来しますが、その発祥と歴史には興味深い背景があります。また、IPAは、一般的なビールとは異なる独特の特徴を持っており、その点も掘り下げてみましょう。
IPAの特徴を解説
IPAの一番の魅力は、なんといってもそのホップの香りと強い苦味!ホップはビールに香りや苦味を加える大切な要素で、IPAではこのホップをたっぷり使うのが特徴です。
IPAを飲むと、柑橘系やフローラルな香り、トロピカルフルーツのような甘い香りがふわっと広がります。ホップの種類によって香りも変わるので、いろいろなIPAを飲み比べてみるのも楽しいですよ。もちろん苦味も強めで、最初は「苦い!」と思うかもしれませんが、この苦味がクセになってしまう人も多いはず。
さらに、IPAはアルコール度数もやや高めで、5%〜7%のものが一般的です。しっかりとした飲みごたえがあるので、ゆっくり楽しむのにぴったりですね。
IPAの発祥と歴史
IPAの歴史は、18世紀のイギリスまでさかのぼります。当時、イギリスとインドの間で貿易が盛んに行われていて、ビールもインドに輸送されていました。しかし、長い船旅の間にビールが悪くなってしまうことが悩みの種でした。
そこで、ビールの保存性を高めるためにホップをたくさん使い、アルコール度数も高めにしたビールが作られました。それが、今のIPAのルーツです。
このIPAは、長い航海でも品質を保つことができ、インド駐在のイギリス人たちに愛されるようになりました。その後、イギリス国内でも人気が広がり、IPAはビール文化の一部に。
さらに、19世紀にはアメリカに渡り、アメリカのクラフトビールムーブメントの中で大きく進化しました。特にアメリカンIPAは、ホップの香りや苦味を強調したスタイルで、柑橘系の爽やかなフレーバーが特徴です。今では、IPAは世界中で愛されるビールスタイルになっています!
IPAの種類はたくさん
IPAには非常に多くのスタイルがあり、それぞれが独自の風味や特長を持っています。ここでは、代表的なIPAの種類をご紹介します。
アメリカンIPA
アメリカンIPAは、IPAの中でも特に人気が高いスタイルです。アメリカ西海岸で生まれたIPAスタイルで、強烈なホップの香りと苦味が特徴。柑橘系や松の香りが広がり、フレッシュで爽快な味わいが楽しめます。アルコール度数も高めで、しっかりとした飲みごたえがあります。2000年代に世界的に流行しました。
ブリティッシュIPA
アメリカンIPAと比べると、ブリティッシュIPAは少し控えめなホップの苦味が特徴です。モルトの甘みや風味が強く、全体的にバランスがとれた味わい。イギリス伝統のビールスタイルで、歴史あるクラシックなIPAを楽しみたい方にはうってつけです。
ホップの苦味だけでなく、ビールの甘みやコクも楽しみたい人におすすめのスタイルです。
ダブルIPA(インペリアルIPA)
ダブルIPAは、名前の通り通常のIPAのホップとアルコール度数をさらに増やしたスタイルです。ホップの量が増えた分、苦味もかなり強く、アルコール度数も7.5%〜10%と高め。
このスタイルは、IPA好きにはたまらないガツンとした味わい。強烈な苦味と濃厚な風味が特徴で、飲みごたえのあるビールを求める人に最適です。
トリプルIPA
トリプルIPAは、ダブルIPAをさらにパワーアップさせたスタイルです。アルコール度数は10%を超えることが多く、ホップの苦味も極限まで強化されています。苦味も香りもインパクト抜群で、IPAファンには挑戦しがいのあるビールです。
しっかりとした味わいと、ホップのフルパワーを楽しみたい人におすすめです。
セッションIPA
セッションIPAは、通常のIPAに比べてアルコール度数が低く、軽やかな飲み口が特徴です。アルコール度数が4.9%以下のものが多く、何杯飲んでも疲れない「1セッション=1度の飲み会」の間ずっと楽しめることからこの名前がついています。
IPAのフルーティーな香りを楽しみつつ、軽めで飲みやすいビールを探している方にぴったりのスタイルです。
ヘイジーIPA(NEIPA)
ヘイジーIPAは、見た目が濁っていることからhazy(かすんだ、もやのかかった)と呼ばれるスタイルで、別名NEIPA(New England IPA)とも言われます。このスタイルは、ジューシーでフルーティーな香りが特徴で、苦味が抑えられているので、IPA初心者にも人気です。
トロピカルフルーツのような甘い香りと、まろやかな飲み口が楽しめるので、フルーティーなビールが好きな方におすすめです。
ブラックIPA
ブラックIPAは、通常のIPAに深煎りモルトを加えたビールです。そのため、色が黒く、ローストされたモルトの香ばしさとホップの苦味が融合しています。
スタウトやポーターのようなコクがありつつ、ホップのフレッシュな苦味を楽しめるので、濃いめのビールが好きな方にはたまらない一杯です。
ブリュットIPA
ブリュットIPAは、シャンパンのようにドライでスッキリした後味が特徴のIPAです。甘さがほとんどなく、爽やかな飲み心地が魅力です。
料理との相性も抜群で、特に軽いおつまみやフルーツ系の料理と一緒に楽しむのがおすすめです。ビールの甘みが苦手な方や、食事と一緒に飲むビールを探している方にぴったりのスタイルです。
参考記事:
アメリカンIPA(ウェストコーストIPA)とは?その意味を解説 |CRAFT BEER LIFE
今さら聞けないクラフトビールの象徴、「IPA」とは?|日本産ホップ推進委員会
IPAビールのおすすめ12選。香りと苦みが特徴のクラフトビール|SAKIDORI
どのIPAが美味しい?選び方をご紹介
IPAには多種多様なフレーバーや苦味があり、選び方のポイントを知ることで、自分に合ったIPAを見つけやすくなります。ここでは、IPAを選ぶ際に注目すべき「香り」と「苦味」に焦点を当てて、選び方のコツをご紹介します。
香りで選ぶ方法
IPAの魅力の一つは、ホップから生まれる豊かな香りです。IPAの香りは主に、使用されるホップの種類によって異なり、柑橘系、フローラル、松や青草のような香り、さらにはトロピカルフルーツのような甘い香りまで、さまざまです。
例えば、柑橘系や松の香りが好きな方には、アメリカンIPAがおすすめです。特に、シトラス系やグレープフルーツ、パイナップルのような爽やかな香りが楽しめるIPAは、スッキリとした後味を好む人に最適です。
一方で、甘みを感じさせるトロピカルフルーツやパイナップルの香りを楽しみたい場合は、ヘイジーIPA(NEIPA)を選ぶと良いでしょう。このスタイルは、ジューシーでフルーティーな香りが特徴で、甘いアロマを楽しみたい方にぴったりです。
苦味で選ぶ方法
IPAのもう一つの特徴は、その強い苦味です。IPAの苦味は「IBU(International Bitterness Units)」という単位で表され、数値が高いほど苦味が強いことを意味します。苦味を楽しみたい方は、IBUが高いIPAを選ぶと良いでしょう。
例えば、ダブルIPAやトリプルIPAは、通常のIPAよりもホップの使用量が多く、IBUも高めです。ホップの苦味が前面に出ており、強い苦味を楽しみたい方には最適です。一方で、苦味が控えめなIPAを好む方には、セッションIPAやヘイジーIPAがおすすめです。これらのスタイルは、ホップのフレーバーを保ちながら、苦味が抑えられており、初心者でも飲みやすいです。
参考記事:
IPAとは?IPAの特徴や種類、オススメのビールを紹介します|CRAFT BEER TIMES
今さら聞けないクラフトビールの象徴、「IPA」とは?|日本産ホップ推進委員会
IPAって何?! クラフトビールスタイル徹底解説!【2021年更新】|Voyager
IPAのペアリングとは?おすすめおつまみ3選
IPAの強い苦味やフルーティーな香りは、個性的な料理とペアリングすることでその魅力が最大限に引き出されます。ここでは、IPAにぴったりなペアリングを3つご紹介します。どれも、IPAの味わいをより深く楽しめるものばかりです!
1. ゴーヤチャンプルー
IPAとゴーヤチャンプルーの組み合わせは、苦味と香りの相乗効果で絶妙なバランスが生まれます。ゴーヤの苦味が、IPAのホップの苦味と重なり合い、さらにIPAのフルーティーさを引き立てます。特に、モルトの甘みとホップの香りがゴーヤの風味を引き立てるため、IPAと一緒に楽しむことでビールの個性をより深く感じられます。
2. 牛肉のステーキやハンバーガー
噛み応えのあるジューシーなお肉とパワフルな味わいのIPAの組み合わせは、文句なしのペアリングです。IPAの爽やかな香りと強い苦味が、牛肉の脂っぽさをすっきりと洗い流し、お肉の旨みをさらに引き立ててくれます。特に、苦味の強いIPAは、ステーキやハンバーガーなどの豪快な肉料理と抜群の相性です。IPAの王道の味わいを楽しみたい時には、ぜひこのペアリングを試してみてください。
3. すき焼き
すき焼きの甘辛い味わいとIPAの苦味が絶妙にマッチします。すき焼きに使われる甘めのタレが、IPAのホップの苦味と相反することで、複雑で豊かな味わいを生み出します。特に、IPAのフルーティーな香りが、牛肉や野菜の甘みと合わさり、全体の味を引き締めてくれます。すき焼きとIPAの組み合わせは、和洋折衷のペアリングとして楽しめる一品です。
参考記事:
IPA(アイピーエー)はどのようなビール?魅力やより一層美味しく飲む方法を解説!|HOPPIN’ GARAGE
IPAのおつまみに悩んだらこれ!ビアスタイル別おつまみ紹介~IPA編~ | favy[ファビー]
IPAの楽しみ方をご紹介!
IPAは、ホップの苦味やフルーティーな香りが特徴のビール。少しの工夫を加えることで、その魅力をもっと楽しむことができます。
ここでは、IPAをより楽しむためにできるちょっとした工夫をご紹介します!
IPAに合う温度とは
IPAは冷やしすぎないのが美味しく飲むポイント!10〜12℃くらいの少しぬるめの温度で飲むと、ホップの香りがより華やかに感じられます。
冷蔵庫から出して、15分くらい置いておくだけでOK。
キンキンに冷やしたビールも美味しいですが、IPAはこの適温で飲むと、ホップの苦味と香りが一層引き立ちます。準備するものは何もいらないお手軽な工夫なので、ぜひ試してみてください!
IPAをひき立てるグラスとは
IPA専用のグラスは上部が広がっていて香りを閉じ込める設計で、ホップのアロマをさらに引き立てます。そのため、その香りを最大限に楽しめます。
またチューリップ型のグラスや、上部が広がり口がすぼまったグラスもおすすめです。これらのグラスは、ホップの香りを閉じ込めてくれるので、飲むたびにフレッシュなアロマが広がります。
IPAの複雑な香りと味わいをじっくり楽しみたいなら、これらタイプのグラスがピッタリです!
IPAにおすすめの注ぎ方
IPAの香りと味わいを最大限に引き出すためには「三度注ぎ」という注ぎ方がおすすめです。
三度注ぎは、ビール大国のドイツやチェコで伝統的に行われてきた方法で、ビールの炭酸を程よく抜き、泡の壁を作って香りを閉じ込めます。以下の手順で、深みのある香りとコクを楽しむことができます。
- グラスの底に打ち付けるようにビールを注ぎ、泡をグラスいっぱいに作ります。
- 泡が半分ほどになったら、グラスの縁にそわせてビールを注ぎ足し、泡がグラスの上に1cmほど盛り上がるまで注ぎます。
- 最後に、泡がふちより少し下がったところで、残りのビールをゆっくり注ぎます。
この方法により、IPAの深い香りが閉じ込められ、コクのある味わいが楽しめます。
参考記事:
IPAとは?IPAの特徴や種類、オススメのビールを紹介します|CRAFT BEER TIMES
IPA(アイピーエー)はどのようなビール?魅力やより一層美味しく飲む方法を解説!|HOPPIN’ GARAGE
JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)のIPAをご紹介
SUNSHINE HIPPO(サンシャインヒッポ)
「SUNSHINE HIPPO」は、ジャングルブルワリーの記念すべき第1弾として誕生したアンバーIPAです。アルコール度数は7%で、柑橘系のホップ(シトラ、カスケード、チヌーク)が使われ、フルーティーな香りが広がります。しっかりとしたボディで麦の旨味が感じられ、ホップの華やかな香りがバランスよく調和しています。
詳しくはこちら:SUNSHINE HIPPO|JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)
TROPICAL MONKEY(トロピカルモンキー)
「TROPICAL MONKEY」は、トロピカルフルーツのような甘い香りと爽やかな味わいが特徴のセッションIPAです。南国の果実を思わせるフレーバーで、暑い季節にぴったりのビールです。IPAのホップの苦味とフルーツ感が絶妙にマッチし、フレッシュな飲み心地が楽しめます。
詳しくはこちら: TROPICAL MONKEY|JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)
HAI-SAI TURTLE(はいさいタートル)
「HAI-SAI TURTLE」は、沖縄の太陽をたっぷり浴びたクラフトビール。風味豊かなホップの香りと、程よい苦味が特徴です。このビールは、フードロス削減にも貢献する取り組みの一環として、地域の食材を使用して作られています。
詳しくはこちら:HAI-SAI TURTLE|JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)
CITRUS BULDOG(シトラスブルドック)
「CITRUS BULLDOG」は、爽やかなシトラス系の香りが特徴のヘイジーIPA。夏にぴったりなフルーティーなビールで、ホップの苦味がしっかりと効いていますが、シトラスの爽やかさが飲みやすさを加えてくれます。すっきりとした後味も魅力の一つです。
詳しくはこちら:CITRUS BULDOG|JUNGLE BREWERY(ジャングルブルワリー)
おわりに
今回はIPAの魅力や楽しみ方、そしてJUNGLE BREWERYのIPAをご紹介しました。IPAはホップの香りや苦味が特徴のビールで、飲む温度やグラス、注ぎ方によってその風味がさらに引き立ちます。少しの工夫で、いつものビール時間がもっと楽しくなるはずです。
ぜひ、自分好みのIPAを見つけて、ビールの奥深い世界を楽しんでください!
「たのしいはツクレル」をテーマに、島袋尚美をはじめとするビール好きが立ち上げたクラフトビール事業。
フードロスの観点から規格外野菜を活用し、SDGsに特化したアップサイクルなクラフトビールづくりを行っています。